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読書する意味について

独り言

 先ほどこんな記事を見つけました。

 

president.jp

 

 

 リンクが無効になるかもしれないので、記事の内容を簡単に説明しておきます。プレジデント社がビジネスマン1,000人に対して、読書に関するアンケートを取っています。その結果を回答者の年収別(1,500万、800万、500万)に分析して、「仕組みで稼ぐ一流、スキルを磨く二流」と題して記事にしたものです。質問項目は、

 

  • 人生で最も役に立ったビジネス書
  • 好きなビジネス書の著者
  • 嫌いなビジネス書の著者
  • 役に立った自伝、評伝、経営者

などです。

 

 

 タイトルの元になった質問は、“人生で最も役に立ったビジネス書”で間違いないでしょう。年収800万円のビジネスマンはスキルを向上させるための本を選ぶ傾向があるのに対して、年収1,500万円のビジネスマンは『ザ・ゴール』、『エクセレント・カンパニー』といったビジネスの仕組みを理解するための本を選んでいる、という主張なのですが、まあかなり強引且つミスリーディングな記事だなあと感じました。思いついたことをいくつか挙げると、

 

  1. そもそも、読んだ本が年収に与える影響はどれほどあるのか?
  2. ランキングを見ると、年収による本の選択に大した違いは無いんじゃないか?
  3. 回答者の年齢も考慮しないと意味が無い(800万円と答えた回答者は20代中心と若く、この時期にスキルを磨く本を中心に読んで能力向上に努める。40代になるころには年収が1,500万円ほどになり、管理者として全体の仕組みを理解する本を読む必要が出てくる、という考え方も可能)
  4. このアンケートは自由回答式なのか、選択式なのか?

 

 全部には触れませんが、まず1つ目についていえば、ビジネスマンの年収を決める要素はいくらでもあって、彼らが読んでいる本を調べてみたところで大して意味が無い可能性がある、ということです。特定の本を読んだから年収が高いのではなく、たまたま運が良かったとか、勤務先企業の年収が相対的に高いだけとか、いくらでも年収に影響を与えるものが考えられるわけです。

 アンケートを取ってみる事に価値はあるかもしれませんが、この記事を読んで「よし、自分も年収1,500万円のビジネスマンが読んでいる本を読もう」と考えるのは違うと思います。もし、企業規模は年収に与える影響が非常に大きいということが分かれば、単に年収を上げたい場合、するべきことは特定の本を読む事では無く大企業に入社することになるでしょう。

 

 次に、2つめのポイントですが、アンケートの結果を表にしてみると下記のようになります。

 

 黄色に塗りつぶされたものは重複している書籍なのですが、こうしてみると結構みんな同じ本ばっかり読んでるじゃん、と思いました。この結果をもって「仕組みで稼ぐ一流、スキルを磨く二流」と結論付ける事ができるなんて、強引すぎるというか、ある意味すごいなと思いました(笑)。

 この結果だけを見ると、個人的には「ああ、年収を決めるのは読んでいる本では無いんだ。何か別の要素が大きく影響しいるに違いない」と考えたくなるものですが、データの捉え方が違うのか、記事を書いた人にはこの結果以上の情報があるのか、どうなんでしょうね。

 何年か前に、定職に就くことができない若者に密着したニュースを見ました。印象に残っているのは、その若者の部屋が映った時に、本棚に大前研一、クレイトン・クリステンセン、ダニエル・ピンクなど、そうそうたる面々の著書が並んでいたことです。これを観たときに、「どんなに評判が良い本を読んだところで、結果がついてくるわけでは無いな」と思いました。まあ、彼が単に購入しただけで、実際には読んでないのかもしれませんが(笑)。

 

 

 私自身結構本を読む方だと思うのですが、本を読む目的によっては幾らたくさん読んだところで意味が無いと思います。私は本を読む目的として、ざっくりと

 

 ①知識を入手する

 ②著名な人物の考え方、経験に触れる

 ③娯楽

 

 と考えています。③はマンガや小説なんかが当てはまるのですが、まあこれは単に暇つぶし位の幹事で考えています。特に学びなんて無くても構いません。でも、①や②の目的で本を読む場合は、学んだことがどう生かせるかが重要です。幾らたくさん本を読んでも何も生かせないのであれば、単なる時間の無駄です。逆に、とても重要な学びがありそれを生かすことによって人生が大きく変わるのであれば、たとえ1冊しか本を読んでいなくても意義があります。

 

 人によっては「本を読む事」それ自体が目的になってしまっているのではないかと思います。そうではなくて、なんでこの本を読むのか、その本を読んで自分の何を変える事ができるのか、そういった事を考えてみると、同じ本を読んだとしても得られるものは変わるのではないでしょうか。

確率思考の戦略論(角川書店)

読書感想

 先日、マーケティングの授業について、「正解があって無いようなもので腑に落ちない」という感じの事を書きました。ケース課題で新製品の売り上げ予測が求められた時にも、ケースの中で与えられた数字を基に計算はするのですが、そもそもその数字を裏付けるような根拠については明示されていないことが多く、本当にこの数字に従ってマーケティング戦略を構築してよいのか?と思うこともしばしばです。

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マーケティング(必修科目)

MBAプログラム

  今回は今期の必修科目であるマーケティングについて書きます。銀行に勤めていると、マーケティングに直接携わるのは営業企画部の行員位なのであまりなじみが無い分野です。良くマーケティングは正解が無い分野だと言われます。まあ、ファイナンスも絶対的な正解は無いと思うのですが、マーケティングの方が曖昧さが大きいかなという感じです。

 

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