UCLA MBA留学 

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会社の値段(ちくま新書)

 前回に続けて、もう一冊ファイナンス関連の書籍を紹介します。この本はファイナンス分野でも特に”企業価値評価”について書かれたものです。一言で企業価値と言っても、何をもって企業価値というのかは色々考え方があるようで、そのあたりが詳しく解説されています。

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石野雄一 道具としてのファイナンス 日本実業出版社

 MBAで勉強するファイナンスの内容を掴むのに良い本です。著者もインディアナ大学MBAプログラムを終了していて、そこで学んだと思われることを基礎に、ファイナンスの知識をいかに実務に応用するかという事が書かれていました。Excelでどのようにモデルを作るかについても説明があるので、あまりExcelを使った事が無い人にもわかりやすいと思います。

 

 

道具としてのファイナンス

道具としてのファイナンス

 

 

 

 私は先学期必修科目のファイナンスを受講していましたが、この本の内容は、ほぼ授業の内容に一致しています。ファイナンスの基礎として頭に入れておくべき縦横なことは、

 

・お金の時間価値(1年後の100万円よりも現在の100万円の方が価値が大きい、というあれです)

・投資判断

ポートフォリオ理論(リスクとリターンの関係)

企業価値評価(会社の値段の計算方法)

・配当政策、資本構成

金融派生商品

 

 といったところかと思います。統計の知識が無いと理解しがたい部分もありますが、ファイナンスに全く興味が無い生徒も履修するものなので、そこまで深く掘り下げることはありませんでした。この本の内容がしっかりと理解できれば、MBAファイナンスを専攻しない学生よりは深い知識を身につけられると思います。

 

 個人的には、金融派生商品の中でオプションのコール、プットの価格計算式を出すためのブラック・ショールズモデルというやつがありまして、この式が何を意味しているのか理解するのが大変でした(というか説明しろと言われても未だに良く分かりません)。計算自体はExcelで簡単にできるので、式の意味自体を理解していなくても答えが出るのですが、ファイナンスを専攻しようとしている身ですので、もうちょっとしっかり勉強したいところです。この本でもブラック・ショールズモデルの解説があります。数式そのものについての解説は省いてありますが、直観的にこの数式が意味する事を理解するという目的であれば、分かりやすい解説だと思いました。

 

 ファイナンスについて学ぼうとすると、やたらと難解な文章・数式を多用したテキストを読まないといけませんが、この本ならば割と軽く読み切ることができます。たとえ財務関連の部署に所属しない人であっても(マーケティングや経理、経営企画等であっても)、投資判断や収益予想などでファイナンスの知識を必要とする場面があるので、基本的なことは抑えて置いて損はないと思います。

 

 

 

道具としてのファイナンス

道具としてのファイナンス

 

 

UCLA MBAストラテジー(必修科目)

 バタバタしている間に前回の投稿から早くも1ヶ月経っていました。冬学期が半分ほど終わったことになります。あっという間ですね。

 

 今期の必修科目の一つにストラテジーがありますので、今回はこの授業の内容について書きたいと思います。ストラテジーの授業では、毎週ケースが与えられてそれについてクラスで議論しながら、如何にして企業が置かれている状況を正しく把握し、適当な戦略決定を行うかを学ぶものだと思っています。

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