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幸せのものさし

のどが渇いていた。

 

ドリンクコーナーに急ぐ。

 

飲み物はたくさんある。

 

大・中・小、コップも好きなものを選べる。

 

さて、何を飲もうか。

 

炭酸でリフレッシュするのも良い。飲み慣れたお茶も良い。

 

お酒も好きだが、ちょっと高い。

 

 

ふと周りを見渡してみる。

 

いろんな人がいる。

 

大ジョッキにビールをなみなみと注ぐ人。

 

いろんな種類のジュースを飲みたいと、小さなコップをたくさん用意して注ぐ人。

 

自分は飲んだこともない高級なワインを、惜しげもなく注ぐ人。

 

 

もう少しよく見ると、人々の表情も様々だと気付く。

 

小さなコップ一杯の水で満足している人。

 

どでかいコップを用意しながら、コップ半分のジュースしか買えずに不満そうな人。

 

せっかく大好きなコーラをコップに注いだのに、それをこぼしてしまってしょんぼりしている人。

 

コーラをこぼした人を見て嬉しそうに笑っている人。

 

他人が飲んでいる飲み物を羨ましそうに見ている人。

 

好きな日本酒を無理やり隣の人に飲ませようと必死な人。

 

飲んでいるフルーツジュースの美味しさを分かってもらえず、隣人に軽蔑の目を向ける人。

 

 

はっと我に返る。

 

そうだ、のどが渇いていたのだ。

 

やっぱりスポーツドリンクにしよう。

 

普通の大きさのコップ一杯にスポーツドリンクを注ぐ。

 

そう、これさえあれば満足だ。

 

 

 

 

 

人生について考えていた。

 

何が自分を幸せにしてくれるだろうか。

 

家族・お金・権力・友達・・・いろいろある。

 

お金と言っても、どれだけあれば幸せになれるかは人それぞれである。

 

お金は大事だ。友達と過ごす時間も楽しい。

 

 

ふと周りを見渡してみる。

 

いろんなひとがいる。

 

株で大金を手にした人。

 

いろんなことを楽しみたいと、旅行・料理・スポーツに満遍なく時間を費やす人。

 

庶民には手の届かない高級外車を何台も所有する人。

 

 

もっとよく見ると、人々の表情も様々だと気付く。

 

何気ない家族団らんの時間に幸せを感じる人。

 

金持ちになりたいと思いながらも、収入が増えずに不満そうな人。

 

社長の地位を手にしながら、不祥事で失脚して辛そうな表情を浮かべる人。

 

その失脚した人を見て、嬉しそうに笑っている人。

 

幸せそうな人を、羨ましそうに見つめる人。

 

自分にとっての幸せを、他人に押し付けようと必死に説得する人。

 

自分の価値観を理解してもらえず、軽蔑の目を向ける人。

 

 

ふと我に返る。

 

そうだ、これは自分の人生だ。

 

自分がワクワクできるような経験を沢山しよう。

 

 新しい経験が自分をワクワクさせる。

 

それさえあれば幸せだ。

 

 

 

 

自分の好きな飲み物を選ぶ。

自分に合った大きさのコップを選ぶ。

他人が持っているコップの大きさ、飲み物は関係無い。

誰かに無理やり好きな飲み物を勧めない。望んでもいない大きさのコップを無理やり渡さない。その人が満足していればそれでよい。

嫌いな人が飲み物をこぼしても、それで自分のコップが好きな飲み物で満たされるわけでは無い。

 

自分が幸せになれる事を選ぶ。

自分の尺度で幸せを感じる。

他人の幸せの定義や、尺度は関係無い。

自分にとっての幸せを、他人に押し付けない。自分の幸せの尺度を押し付けない。その人が幸せだと感じていればそれでよい。

嫌いな人が不幸になったからと言って、それで自分が幸せになれるわけでは無い。

 

 

誰に何と言われようと、自分が満足できるコップを手にして、自分が満足できる飲み物を注ぐ。最後にそれを飲むのは他の誰でもない、自分だから。

誰に何と言われようと、自分が納得できる物差しを持って、自分が幸せになれる事に取り組む。それは他の誰でもない、自分の人生だから。

 

自分の価値観(=幸せのものさし)に正直に、限られた人生を全うしたいと思う。