UCLA Anderson MBA留学記 

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MBAプログラムの卒業プロジェクト(AMR)開始

 UCLAアンダーソンのMBAプログラムでは、2年次にAMR(Applied Management Research)というプログラムを履修する必要が有ります。大学では卒業論文を書くことが卒業の要件になっている事が多いかと思いますが、MBAでは論文では無くこういったプロジェクトを貸しているところが多いです。

 

  AMRはアンダーソンのプログラムの目玉と言われていますが、実際のところ似たようなプロジェクトを提供している学校は多いと思います。具体的には、一般企業数十社がUCLAアンダーソンに対してお金を払い、企業の課題を相談する。学生達(5人一組のチームで、1チームに1企業が割り当てられる)は半年間かけて調査分析し、企業に対して解決案を提示するというコンサルティング業務です。

 

 私たちのチームは、カリフォルニアに拠点を置くクレジットユニオンがクライアントになりました。クレジットユニオンがどういう組織なのか殆ど知らなかったのですが、ネットでパラパラと調べてみるとクレジットユニオンを監督する連邦当局の資料に以下のような記述がありました。

 

  • Credit unions are not-for-profit financial cooperatives, organized solely to meet the needs of their members.
  • Each credit union is governed by its members. The membership elects unpaid, volunteer officers and directors who establish the policies under which the credit union operates. Officials must be from within the credit union's
    membership.
  • Voting is one person, one vote. This means that every member has an equal voice regardless of the amount of savings or loans they have with the credit union.
  • To join a credit union, a person must be within its field of membership. Typical fields of membership include employee groups, associations, religious or fraternal affiliations and residential areas.

 

 クレジットユニオンは非営利の会員制組織で、もっぱら会員の利益の為に活動する、という事です。日本の信用金庫に近い組織だと分かりました。ただ、私たちのクライアントは個人のみを相手にサービスを提供する(法人顧客は無い)という点で少し異なります。

 

 また、アメリカのクレジットユニオンは小規模のところが多く、全体の40%は総資産が$1,000万以下との記述がある資料もありました。一方で顧客である会員数は全米で1億人ほどいて、増加を続けています。これだけ小規模でも大手に圧倒されることなくやっていけるんだなと。

 

 

 で、先週の金曜日にクライアントと初めてのミーティングがあり店舗に足を運んだのですが、一般的な銀行と全く違う店舗の雰囲気に驚きました。まず、従業員は全員Tシャツにジーンズ姿でした。店内はオシャレなカフェといった雰囲気で、実際に冷蔵庫やコーヒーメイカーも置いてありました。ソファーもあり、居心地が良さそうな空間です。写真等が無くてイメージがわきにくいですが、「こんな金融機関ありか?」と思うような店舗でした。

 

 銀行員として気になったのは、顧客からの申し込みを受けて、それがどのように処理されていくのか、という事です。窓口には従業員が2人。ほかの従業員(4人ほど)は別の部屋で仕事していました。

 

 通常銀行では、顧客からの依頼を受けると窓口の行員がそれを受け付け、必要ならば後方にいる別の行員が事務手続きをし、更に監督者が検印を押してようやく手続き完了です。

 

 ここでは手続き完了までに何人もの従業員のてを通っているようには見えませんでした。「そんなんで内部統制は大丈夫なのか?」と不安になるくらいです。でも、逆に立ったあれだけの従業員でやっていく方法があるなら、相当支出を抑えられるな、とも思うわけですが。

 

 

 因みにクライアントからの課題は、「新しいプロダクトやサービスを導入することなく、若い世代の顧客を獲得するにはどうすればいいか」というものでした。金融機関という事で、お金に関する事になるのかなと予想していたので、いい意味で裏切られた感じです。

 

 今回のプロジェクトは、派遣元の銀行の経営についても新たな見識が得られるかもしれない良い機会です。これからの半年間が楽しみですね。