UCLA Anderson MBA留学記 

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MBA学生のキャリア選択と私の(適当な)キャリア論

 先日、久しぶりにキャンパスに行き同級生達と再会しました。私費できている学生が殆どなので、夏休み中のインターンの話や卒業後の進路について色々と情報交換しました。その時にキャリアについて感じたことを書いておきたいと思います。

 

 私の感覚ですが、世間的には「MBA取得を目指す学生たちにはキャリア志向が強い人が多く、明確な目標に向かってステップアップする為にビジネススクールに学びに来る」というイメージがあるのではないかと思います。

 

 しかしながら、実際にMBAという世界の中に入ってみて、更に社費学生という少し離れたところから彼らを見てみると、

 

 「自分はこの業界で働きたい、自分はこういうキャリアを歩んでいきたい」と明確なビジョンをもっている学生はそれほど多くないんじゃないかと思います。

 

「働いている時、自分が何をやりたいのか分からなくなってとりあえずMBAに来てみた」

 

「全く働きたいと思う業界では無いけど、これ以上リクルーティングをするのが面倒だからとりあえずオファーを貰った会社でインターンをやってみた。」

 

「別に自分が希望する業界じゃ無いけど、これ以上就活を続けるのは辛いから取り合えずフルタイムオファーを貰った会社に入ろうと思う」

 

こんな感じで、軸無くフラフラとしながら進路を決める学生が意外と多いな、と思います。

 

「何だ、これじゃ日本の就活生と大して変わらないじゃん」と。

 

一方で、ウェブサイトなんかでMBAを取得して順調にキャリアアップしてきた人のインタビューを見ると、大抵の場合見事なキャリア論が書かれています。

 

自分の人生についてしっかりと軸をもって考えてきたMBA取得者だからこそ、そういった地位に就くことができたのかもしれません。

 

でもひょっとしたら、これといった理由もなく進路を選択してきた結果、たまたま世間が注目するようなキャリアを歩むことになったのかもしれません。

 

正直、理由付けなんて後から幾らでもできるわけですから、当時その人がどういう事を考えていたかなんて、本当のところは知る由もないわけです。

 

 

一般的にエリートと言われるような彼らが普通の大学生と同じような悩みを抱えている事を知り、少し親近感が湧きました。

 

と言うのも、私は大した考えも無くここまで生きてきたもので。MBAの同級生たちは、ブレない軸をもってどんどんとキャリアを積んできて、今後もその道を突き進んでいくのだろうと思っていました。

 

 

以前キャリアカウンセラーに、私の大学時代から今に至るまでの進路やキャリア選択について、私の考え方を正直に伝えたことがありました。

  • 学生の頃、特にやりたい仕事は無かった
  • ただ、海外に住んでみたいという思いはあった
  • たまたま地元の銀行がMBA派遣制度をやっていた
  • だんだんと就活自体があほらしくなってきた
  • 関東大震災が発生し、大手企業の採用スケジュールが2か月ずれ込む
  • 最初に地元の銀行に内定を頂き、就活終了
  • 数年後、希望通りMBA公募に合格
  • アメリカにMBA派遣をしているが、やはり地方銀行という事でビジネスは地元が基盤
  • 卒業後にグローバルな役職に就くことは、現状考えにくい
  • 今のところ、絶対にこういうキャリアを歩みたいというビジョンは無い

こんなことを、時系列で伝えたと思います。

 一通り私の話を聞いた後、そのカウンセラーは、

 

「場当たり的な考え方ですね」と言いました。

地方銀行と言う日本の中でも限られた地域に特化したビジネスをする企業を選んでおきながら、MBA、そして海外と言う正反対の志向を持っている。長期的な視点でどういうキャリアを歩んでいきたいのかという視点が無く、その場その場の感情で進路を決定している印象を受ける。との事でした。実際大して考えていなかったので、ごもっともな意見だと思います。やりたい仕事は無かった。海外には行ってみたかった。それだけです。あとは、周りの知人友人がこぞって大企業に行きたがっていたので、敢えて自分は逆を行ってみたかった。少しあまのじゃくなところもあったと思います。周りと逆に進む自分がカッコいいと思うところも、おそらくあったでしょう。

大学生の頃、卒業後に就きたい仕事なんて何一つありませんでした。

 

それでも周りのみんなが真剣に就活に取り組む姿を見て、私も張り切って就活を始ました。

 

ただ、企業説明会や選考に足を運ぶたびに、だんだんとその熱が冷めていきました。

 

ほぼ全員が”優秀な学生”を装って、人気企業の椅子を取る為に頑張っているように見えました。

 

「働いたことも無いのに、その企業が良いなんて本当に分かるのか?」

 

「どうせ一生懸命ひねくりだした建前の志望理由をもっともらしく語ってるだけだろう」

 

そんなことを思いながら、周りの学生を見てました。

 

非常に悪い言い方ではありますが、「就活は茶番だな」と感じたわけです。こんなことに時間とお金をかけるのはもったいないなと。

 

そんなこんなで、最終的にはとりあえずどこでもいいからとりあえずは入れるところに入って働いてみよう、そう思ったわけです。

 

以前も同じことを書きましたが、やはり食べた事が無いモノが美味しいかどうかわからないのと同様に、経験した事が無い仕事が自分に合っているかどうかは分からない、と思ったのです。

 

そんな生意気な事を考えながら私の就活は終わり、大した進歩も無いまま今に至ります。

 

今になって振り返ると、もう少し5年後の自分、10年後の自分というものを意識しながら仕事を選ぶべきだったと思います。

 

ま、過去の事は今更どうしようもないので、もうどうでもいいです。大事なのはこれからです。

 

 

周りのMBA学生が「ああでもない、こうでもない」と試行錯誤しながら進んでいくように、私も今後は考えて進んでいかないといけません。

 

これから地方銀行はどういう道を歩んでいくべきか、その中で自分はMBAの学びをどう生かし、どうキャリアを積んでいくのか。

 

5年後の銀行の姿はどうなのか。10年後はどうか。5年後の自分は何をしているのか、何をしていたいか。10年後は?

 

卒業までずっと考え続けますし、卒業してからもしっかり考えていかないといかんなと思った次第です。