UCLA Anderson MBA留学記 

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個人間送金サービス ベンモとペイモ

アメリカに来てから、現金を使う機会が大幅に減りました。

 

1ヶ月くらい財布の中が空っぽという事も結構あります。大抵のお店ではクレジットカードやデビットカードが使えるので、わざわざ現金で払おうという気にもなりません。

 

アメリカはチップの習慣がありますが、チップもカードで払えます。

 

唯一現金が無いとどうしようもないと感じるのは、アパートの洗濯機を使う時です。アメリカはアパートでも大抵洗濯機が共同で、使用するにはクウォーター(25セントコイン)が必要になるからです。

 

もう一つ、私が現金を使わずに生活で来ている要因は、Venmoというスマートフォンのアプリです。

 

venmo.com

Venmoは主に個人間の送金を目的としたサービスです。

 

2009年にサービスを開始してからまだ8年ですが、2017年の第一四半期には68億ドル(7,000億円)もの取引を扱っています。今はPayPalの子会社になっています。

 

Venmoの使い方ですが、例えば私が友人と食事に行って私のカードで3人分の食事代を$60払ったとしましょう。

 

日本だとその場で現金を友人から受け取りますが、ここでVenmoの登場です。

 

友人2人が、私のアカウントに$20ずつ、計$40をその場で送ります。すると、その瞬間私のアカウントに$40入ってきてやり取り終了。これだけです。

 

面倒なお金のやりとりが、クリック数回で終わってしまうのです。初めて使った時はかなり衝撃でした。めちゃくちゃ便利じゃないか!と。

 

1円単位まで割り勘すると小銭のやりとりが非常に面倒ですし、細かいお札が無いからといちいちATMに行って現金を引き出すのも面倒です。手数料を取られる場合もありますし、時間帯によってはATMが使えず後日お金のやりとりをしなければなりません。

 

自分の銀行口座から相手の口座に送金してもいいんですが、これもクリック数回と比べると手間です。

 

このVenmoのアカウントは銀行口座やクレジットカードとも連携させることができます。友人に$50払いたいのにアプリの自分のアカウントに$15しかないという場合、友人に$50送る手続きをすれば連携している銀行口座から$50引き出されて、友人にすぐ$50が送られます。

 

逆に、Venmoのアカウントに結構お金が貯まってきて、それを銀行口座に入金したいという場合もアプリの中で手続きするだけで、遅くとも2,3日後には銀行口座にお金が入ります。

 

お店ではカードを使い、個人間ではVenmoを使う。これで大抵のお金のやりとりが住んでしまうので、25セント以外現金が必要になることがありません。

 

現金が要らない生活が、「いつが現金が無くなる日が来る」という事が、かなり現実味を帯びてきたのを感じます。

 

すぐにとは言いませんが、そのうち現金が無くなるのは間違いないでしょう。

 

今のところ、利用者は若者が中心だと思います。アメリカで幅広い年代の方々と恐竜がありますが、肌感覚ではVenmoを利用しているのは30代くらいまで。40代以上になると個人間のお金の取引は現金ですね(店では圧倒的にカード払いが多いです)。

 

中にはセキュリティーが心配だからという理由でVenmoを使わない若い世代の人もいます。ただ、私からするとそれは利用を控えるほど大きな問題では無いと思います。

 

完璧で無くても、リスクに対する利便性が十分理解されれば自然と普及するはずです。

 

大抵の人は車がどうして動くか理解していないのに乗りますし、飛行機が何で飛べるか知らないのに平気な顔して乗ります。どちらも、最悪の場合命を落とします。でも、そのリスクよりも利便性の方を買う人達が多いからこそ両者はこれほどまでに普及したはずです。

 

同じ理屈で、圧倒的な利便性があればたとえセキュリティが完璧でなくともVenmoのようなサービスは普及していくと思います。遅くとも数十年もすれば、全世代に当たり前の資金送金のやり方になるはずです。

 

 

 

なぜVenmoの話をしたかというと、今年の初め位にネットを見ていた時に「ペイモ」というほぼ同じサービスの宣伝動画を見たからです。

 

paymo.life

サービスのみならず名前までそのまま拝借した感じのサービスです。

 

現在どれくらいの利用者がいて、どれほどの金額が取引されているのか、少し調べてみましたが公表されていないようです。

 

あまり評判を聞かないところを見ると、それほど普及していないのかと思います。

 

Venmoと比べると、手続きの際に支払金額が確認できるレシートを添付しなければいけなかったり、送金額はレシートの金額以内に納まる必要が有ったりと制約が多いので、一番重要な利便性の部分が劣っているのが原因かと推測します。

 

日本の規制が厳しいのでこのような決まりになっているのだと思います。企業側が解決策を見つけ出すのか、規制が緩くなるのか分かりませんが、ちょっとした改善で日本でも急激に普及すると思います。

 

 

で、Venmo非常に便利なのですが、現状では会社が利益を生み出していません。

 

というのも、本来電子的な形で銀行口座にお金を送ったり受け取ったりするためには銀行に手数料を支払わないといけないのに、Venmoは手数料をほとんど徴収していないからです(銀行口座でなくクレジットカードと連携させると、出金の際に3%の手数料がとられます)。

 

おそらく、今はその手数料部分を会社が負担しているのだと思います。利益を上げるよりも、まずは利用者数を拡大させることに重点を置いているのでしょう。

 

親会社であるPayPalは主に個人から店への送金を扱うサービスで、こちらはPaypalに登録している店から一定割合手数料を取る形でマネタイズを測っています。

 

Venmoでも購入時の資金決済が可能になってきてますので、同様の形で収益化を図るのかも知れません。

 

今後もVenmoが普及していくのは確実だと思うので、これからどのような形で収益を生み出していくのか、動向が楽しみです。