田舎の銀行員日記

MBA日記→ランニングとお酒の日記です。役に立ちそうなことは書きません。

読書感想 木下斉著 『稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則』 NHK出版新書

東京にいる時もアメリカにいる時も、地元のニュースを結構頻繁にチェックしています。

 

地元の企業に就職して地域のニュースに敏感でなくてはいけないという事もありますが、根本は地元が好きだからですね。

 

別に地方出身者はみんな地元を好きにならないといけない、と思ってるわけじゃありません。「田舎なんて何にもなくてつまんない」と思うのであれば、大都市に移ってより充実した生活を送るべきです。

 

私は登山したり釣りしたりウィンタースポーツをしたりと、田舎で出来る遊びが大好きです。田舎にいても十分にワクワクできるので、好きなんでしょうね。何にワクワクを感じるかは人それぞれなので、自分がワクワクできる場所にいるのが良いんだと思っています。

 

これで仕事の方にも刺激が加わればいう事なしだと思っていますし、それは十分に実現できると考えています。

 

稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則 (NHK出版新書)

 

稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則 (NHK出版新書)

稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則 (NHK出版新書)

 

 今回はそんな地方都市の「まちづくり」に10代の頃から携わっている著者の本を紹介します。

 

地方創生は以前(今もでしょうか?)非常に話題になった事ですので、メディアで取り上げられることが多かったですし、関連書籍も多数出版されています。

 

しかしながら、この著者ほど「利益」というものにこだわって取り組んでいる人はなかなかいないと思います。この徹底した利益に対する考えが好きで、この方の著書は何冊か読みました。

 

この本の中では、その「利益」に焦点を当てたうえで以下の10項目を成功の鉄則として紹介していました。

  1. 小さく始める
  2. 補助金を当てにしない
  3. 一蓮托生のパートナーを見つける
  4. 全員の合意は必要ない
  5. 先回り営業で確実に回収
  6. 利益率にとことんこだわる
  7. 稼ぎを流出させない
  8. 撤退ラインを最初に決めておく
  9. 最初から専従者を雇わない
  10. お金のルールは厳格に

 

 詳細は本書に譲りますが、ここで論じられているのは結構当たり前の事だと思います。それをあえてここまで書くという事は、それができていない人が多いのでしょう。

 

地方活性化のためにイベントを企画したり、ゆるキャラで注目を集めようとしたり、地域の特産品をブランド化しようとしたり・・・

 

地方のニュースをチェックしていると、結構こういう記事を見かけます。でも、その度に「なんかズレてるんじゃないか」と感じるんです。

 

例えば、イベントを開催した際に注目されるのは来場者が何人だったかという事です。

 

そのイベントにどれだけのお金をかけて、どれだけの収入があって、このイベントが将来の地域経済にどのように効果をもたらし得るのかという事はあまり注目されていないと感じます。

 

どんなに注目されようと、盛り上がろうと、結局利益が出なければ持続性がありません。行政が絡んだ取り組みであれば税金で補助する事も出来ますが、補助なしでやっていけないのであればいつかはダメになります。

 

手段と目的が上手く整理できないで、盛り上がることが本当の目的になっているかのようです。大きなイベントを企画して、内部者だけで「盛り上がった盛り上がった」と喜んでいても、それが継続的に地域に利益をもたらさなければ、自己満足でしかないですからね。

 

別に大きい事をやらなくてもいいんですよ。本の中にあるように、小さい事でもコツコツやっていけば利益を出していけると思います。小さい企業なんかを見ていると特に感じますね。

 

 

地方に住んでいて、地域をより良い場所にしたいと考えている人は読んでおくべき本です。というか、そういう考えを持っていてこの著者を知らなかったり、この人の本を読んだ事が無いという事であれば、そもそも本気で取り組んでいないという事だと思います。