田舎の銀行員日記

MBA日記→ランニングとお酒の日記です。役に立ちそうなことは書きません。

読書感想 田端信太郎著 『MEDIA MAKERS』

日本は大晦日ですね。

 

アメリカは「新年」に日本ほど特別な感情を持っていないような印象を受けます。

 

勿論アメリカでも新たな年の訪れを祝いますが、どちらかというとクリスマスの方が重要で、新年はクリスマスのおまけという位置づけなのかと思います。

 

1月2日から営業開始する企業も多いようですね。

 

MEDIA MAKERS―社会が動く「影響力」の正体 宣伝会議

 

MEDIA MAKERS―社会が動く「影響力」の正体 宣伝会議

MEDIA MAKERS―社会が動く「影響力」の正体 宣伝会議

 

 

若い世代の日本人ならほぼ全員使ったことがあるであろう、携帯アプリ「LINE」で有名な株式会社LINEの執行役員が書いた本です。

 

これからはメディア業界に携わらない人間もメディアに関する理解が必要になると説き、メディアとは何かという基本的な事からメディアが持つ影響力、注意点、メディアの今後等について論じられています。

 

 

ここ数年、個人が持ちうる影響力が非常に大きくなっていると感じます。私がそれを実感するようになったのがここ数年というだけで、もっと前、インターネットが普及したころからからこの流れは続いています。

 

私が書いているこのブログのように、ある事柄・出来事に関する個人の考えを書き留めて広く一般に共有する事はもちろん、

 

Youtubeで動画を共有する事も可能ですし、FacebookTwitterで簡単なコメント、写真等を拡散することもとても容易になりました。

 

インターネットが普及するまでは個人がここまでの情報発信力を持つことは不可能でした。情報発信力はテレビや書籍、新聞などの媒体を持つ企業の特権でした。

 

それが、インターネットが世界中に普及した事でここまで変わったのです。

 

しかも、今やその情報は国という境界を簡単に超えて世界中に届きます。

 

最近ではこういった個人メディアを活用して一般の会社員を遥かに超える収入を手にする人すらたくさん出てきました。それだけ個人が持てる影響力が大きくなったのです。

 

 

名札と値札が明確に区別されつつある

 

個人がいくらでもインターネット上で情報を発信・拡散できるようになったことで、これまでかなりあいまいだった「名札」と「値札」の違いがかなりはっきりしてきました。

 

「名札」とは学歴・資格・所属企業や団体といった名刺にでも書けそうな事実、「値札」とは具体的に何ができるのか、どれだけの価値を生み出せるのかという能力を指すものだと考えてください。

 

同じような名札を持つ人たちでも、その値札はピンキリです。また、全く名札に目立つもんが無くても価値を生み出せる人もいれば、ピカピカの名札を持ちながら何もできない人もいます。

 

個人が気軽に情報発信できかった時代には、名札と値札をバッサリと分けて個別に評価する事は困難でした。

 

新卒一括採用というのはそれが良く反映された制度だと思います。どの学生が優れているかはっきりと判断する事は困難だが、様々な名札をもつ学生を組み合わせて採用すれば、その中には高い値札を持った人間もいるだろいうという、かなり確率任せの制度です。

 

誰もが気軽に自分の考えを発信できるようになった今、それらの情報をもとに個人の評価がより正確にできるようになりました。もちろん完ぺきではありませんが、少なくとも以前よりも多くの情報をもとに評価する事ができます。

 

個人の立場から考えると、これは一見同じような名札を持つ他者と自分自身を差別化できる貴重な手段でもあるわけです。

 

 

今でも名札にこだわる人は多いですし、名札にこそ価値があると考えている人もいるはずです。

 

また、自分に値札が無いと分かっている人にとっては不利な世界になっているとも言えます。

 

それでも、メディアの発展はますます個人の名札と値札を分けるための重要な役割を果たしていくはずです。

 

いろんなサービスがどんどんでてきてついていけないとか、何か自分の意見を発信して批判されるのが怖いからといった理由で個人としてメディアで情報発信しない人も多いかと思います。

 

その気持ちは分からないでもないですが、発信する人としない人の差はどんどん広がっていきます。そして多くの場合、その差は発信しない人にとって不利になると思います。

 

 

 

個人としてメディアとどう関わっていくのか、これはこれからますます重要になっていきます。

 

本書にはメディアで情報発信する際に気をつけるべきことなども書かれていて、全ての人に有用な示唆を与えてくれる本です。

 

これからの時代をより上手く生き抜いていくため、自分の値札を上げていくためにも、メディアとの付き合い方はしっかりと学び、その上で私自身の考えを発信していきたいと思いました。